生まれた子どもは、育ち育てられて、大人になる。そんな中で、それぞれの人生の生き方を見出して、いろいろな立場から、子どもは、私たちの未来の社会を支援していく存在になるのです。子どもたちがそれぞれの生き方を見出すためには、教育が必要なことは明らかです。その責任は、親を含めて、子どもたちと共に生きる大人にあります。
私たちは、大学に関係するものは、大学教育という限られた教育に関係していますが、それなりに幅が広く多様で、その体験の中で学んだものが、子どもたちの未来に役立つことは間違いありません。
子どもたちと話し合う中で、子どもたちに役立ち、教える必要のあるものを見出し、それをそれぞれの「子ども大学」で教えていこうではありませんか。
子ども大学よこはま初代学長 小林 登(こばやし のぼる) | |
東京大学名誉教授、医学博士、日本子ども学会名誉理事長、チャイルド・リサーチ・ネット(CRN)名誉所長 子どもは生物学的存在として生まれ、社会的存在として育つ。その2つの側面を統合して子どもを理解する「子ども学」を提唱。 著書に『子どもは未来である』(メディサイエンス社)、『子ども学』(日本評論社)、『風韻怎思―子どものいのちを見つめて』(小学館)、『子ども学のまなざし』(明石書店)ほか多数 |
子ども大学よこはまの初代学長 小林登先生が、2019年12月26日、永眠されました。
小林先生は小児科のお医者様で、難病や障害のある子ども達の支援にもあたたかな目を向けて来られました。
長年、子どもたちの環境を良くしていくために、医療だけでなく幅広い分野の研究者や国内外の連携を進め
られ、その遺志は現学長 榊原洋一先生を始め多くの人々に受け継がれています。
ご冥福をお祈りいたします。