子ども大学よこはまとは
子ども大学は、知性や感性を育む教養教育です。
横浜の自然や歴史、文化を学び、国際社会で自らの力で道を切り開いていける、たくましい子どもたちがこの横浜から巣立っていくことが私たちの願いです。
教育は、子どもたちへの最高の贈り物。
横浜は教育資源に恵まれています。市内には多くの大学や教育機関、歴史的建造物、国際機関、最先端企業などがあり、豊かな自然も広がっています。市民の中には、さまざまな分野に秀でたスペシャリストが多くいます。また横浜には、異なる文化を受け入れ発展してきた歴史があります。これらの資源を活用して、市民の手で質の高い教育を創ることができるのが横浜です。
CUYの特徴1
未来志向型の考える教育を実施し、自ら考え判断し、行動する力を育みます。
CUYの特徴2
一般市民、大学教授、教育関係者、産業人など地域のボランティアが結集し創り上げる「市民立大学」です。
CUYの特徴3
国際・文化・科学など幅広い分野の専門家をお招きし、年間を通して「はてな学」「生き方学」「よこはま学」を学びます。
学長メッセージ
本来子どもたちは、好奇心あふれる存在です。
理解力や記憶力は大人並みの小学校高学年の子どもたちは、見るもの聞くものすべてに対して旺盛な好奇心があります。ただ、同時にこの年代の子どもたちは、学校で学ばなければならないことが多く、自然発生的にわいてくる好奇心を満足させる時間がないのです。
子ども大学は、そうした子どもたちの好奇心を満たしてあげることを目的としています。
さまざまな分野の第一人者が、あなたを待っています。
学長 榊原 洋一(さかきはら よういち)
お茶の水女子大学名誉教授、医学博士、日本子ども学会理事長、チャイルド・リサーチ・ネット所長、小児科医
東京大学医学部卒業。専門は小児神経学と発達神経学、特に注意欠陥多動性障害、アスペルガー症候群などの発達障害の臨床と脳科学。著書に『集中できない子どもたち』(小学館)、『アスペルガー症候群と学習障害』、『子どもの脳の発達 臨界期・敏感期』(講談社+α新書)ほか多数。
「科学者ごっこ」で好奇心をふくらませよう。
私はいまでこそ名誉教授などというエラそうな肩書をもらっていますが、もともと「勉強」が好きというわけではありませんでした。草野球や秘密基地などふつうの遊びをするふつうの子どもでした。ただそのふつうの遊びの中に「科学者ごっこ」がありました。薬屋さんで試験管やビーカーを買ってきて「実験」の真似事をするのです。いまにして思えば、それが研究者への芽生えだったのかもしれません。いまでも「勉強」は好きではありません。でも気がつくといつも人間について、自然について、教育について、あれこれ考えています。結局、私は一生「科学者ごっこ」をし続けているのかもしれません。そしておそらく「子ども大学」で出会うセンセイたちもみんな、それぞれの分野で「科学者ごっこ」をし続けてきているのだと思います。みなさんも「子ども大学よこはま」には、「勉強」するつもりで来るのではなく、私たちと「科学者ごっこ」「研究者ごっこ」をするつもりで、好奇心を膨らませて来てください。
副学長 安藤 寿康(あんどう じゅこう)
慶應義塾大学名誉教授、教育学博士。専門は教育心理学、行動遺伝学、進化教育学。
CUYの目的
子ども大学は地域の子どもたちに対し、大学の教授や専門家などによる豊かな学びの場を創造することによって、子どもたちの視野を広げ、未来に向かって夢を育むことを目的としています。
「はてな学」「生き方学」「よこはま学」は、10才前後の純粋な知的探求心を育てるために大切な養分となります。
10年、30年…50年、100年先の未来をまっすぐに見つめ、考え始めるころに、さまざまなそして個性豊かな世界を開拓してきた専門家たちと出会い、学び、一人一人が必要なものをどんどん吸収し、蓄えてほしいと考えております。
それが、いつか必ず役に立つ時がくるはずです。
そのために、講師には「小学生向けにやさしく教えてください」とはお願いしていません。
本物をみて、きいて、わからないことを直接講師に質問できる、そういう場です。
子ども大学生になって、「わからないこと」を楽しみ、いっしょに考えましょう。
未知への冒険にわくわくしながら過ごしてください!
理事長 大年美津子
設立の経緯
設立 | 2015年3月 |
学長 | 榊原洋一 |
副学長 | 安藤寿康 |
アドバイザー |
的川泰宣(はまぎんこども宇宙科学館館長、JAXA名誉教授) |
平林久(NPO法人「子ども・宇宙・未来の会(KU-MA)」理事、JAXA名誉教授) |
後援
横浜市教育委員会
横浜市立大学